ノマらぼ

読書ネタを中心にほぼ毎日更新するブログ

利益ばかり追求していると、結局は失敗してしまう。

昔は働くと言えば、1つの会社から給料をもらい続けるのが当たり前であったが、現在は働き方も多様化し、ノマドワーカーのように働く場所が固定されず、何箇所からも収入を得るような働き方が増えている。

 

その影響もあり副業を促すような本や雑誌がどんどん増え、多くの「儲け方」が紹介されている。さらに、「楽して稼げる!」とか「寝てるだけで勝手に◯◯◯万円稼げる」のような明らかに怪しい文言が、目に飛び込んでくる事もある。

 

僕が10年以上前にブログをやっていた頃は、ネット上の他者との繋がれる事が面白く、反応を得るために面白い記事を書きまくっていた。最近はブログを書く行為は、アフェリエイトで広告収入を得る手段として使われる事がある。もちろん、それで儲かるのは面白い記事が書けているからで、多数の人からの支持があっての話だから、何の問題もない。

 

前置きがすっかり長くなってしまったが、本日紹介するのはこの本。

 

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『利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのか』(紺野登著)

 

その昔、モノがなかった時代は、より多くのモノを得るために、より多くの稼ぎが必要だった。言われた事を必死でこなしていけば、終身雇用と年功序列で偉くなっていけるし、より多く稼ぐ事が当たり前だった。もちろん、お金がなければご飯も食べていけないし、稼ぐことは当たり前である。しかし、これからの時代は稼ぐ事が最終目標となってしまっては、結局稼げなくなってしまう。以前までの社会は、「利潤の最大化」が当たり前であったが、これからの社会は、「目的の追求」が主要なテーマとなるというのが本書である。

 

ここですぐに思いつくのが「公害問題」。人々が便利な社会になる事が目的であったはずが、利益を追求し、環境を考えずに工場が運営された結果、公害が発生して、逆に人々を苦しめた。現在では完全になくなったとは言いがたいが、そのような企業はどんどん淘汰されていく。

 

個人レベルでみても、自分の利益ばかり追求する人は嫌われ、逆にクラウドファンティングに見て取れるように、社会の課題に対して目的を持って行動する人の方が応援されやすい。もちろん、目的が素晴らしいと必ず儲かるわけではなし、逆に儲けを追求した結果、もっと儲かる事もあるかもしれない。ただし、可能性としては、やはり目的がまずあって、その後に利益の追求をするのがよい。それは、前者だけあっても生活はできなし、後者だけあっても失敗する確率が上がる。つまり、どちらも必要なのだ。

 

では、このブログの目的は何だろう?

 

当初は自分の頭の中にある事をアウトプットさせるための手段であった。ここにアフィリエイトをつければ、もしかしたら広告収入を得れるかもしれない。しかし、それもやはり手段の一つであり、目的とは言いがたい。そして、それだけではきっと長続きはしない。

 

 多くの人に見てもらうチャンスがあり、そして人の貴重な時間をさいてまで見てもらう以上、得るものが多いブログを目指したい。読書好きの人が知らないような本を紹介できたり、または本を普段は全く読まないような人が、僕のブログを見て読むようになってくれると嬉しい。さらに言えば、それを僕にもフィードバックしてほしい。人生の時間は有限なのに、本は山のように出版される。自分のオススメの本も紹介するし、逆に人のオススメ本を紹介されたい。そして、どんどん知識が共有され、皆でよりよい生活を送れるようになれば最高だ。